2005年9月28日(水)
MRSAについて
雷ちゃんの体には数ヶ月前からMRSAの菌が住みついています。
MRSAとは黄色ブドウ球菌の仲間で、メチシリン(抗生物質)に耐える事のできる、ちょっとやっかいなやつの様です。
黄色ブドウ球菌自体は、私たちの体に付着していたりして、私も学生の頃、
公衆衛生か何かの授業で黄色ブドウ球菌を培養した事があります。
黄色ブドウ球菌は食中毒の1つの原因菌で、爪や傷口などさまざまなところに住みついているので、
しっかりとした手洗いや、清掃など、つねに清潔に心がけて調理をするようにと教わった記憶があります。
話はそれましたが…、黄色ブドウ球菌はそれほど身近にいるのだと言う事を伝えたかったのです。
そして、本題のMRSAも同じ様に、私たちのごく身近に生存しています。
しかし、健康な人間がMRSAを保菌しても、抵抗して退治する事ができるので、何ら問題はないようです。
現に、雷の身近にいる私は一切MRSAによる症状が出ていません。
ですが逆に、雷のような長期の入院患者さんやお年寄りなど、身体が弱っている者(抵抗力の少ない者)に対しては、
MRSAの影響が強く出てきます。
炎症などを引き起こし、命に危険を及ぼす場合もあるようです。
雷はそれほど酷い状態にはなりませんでしたが、IVHの傷口や、気管切開のチューブ内などから検出され、その時の症状としては、
粘り気のある痰などの分泌物の増加と、IVHの傷口の化膿などがありました。
医師や看護師さんが丁寧に消毒や殺菌等のケアをしてくださいましたが、完治するまでには結構時間がかかりました。
当時の雷はそれだけ抵抗力が弱かったんだなぁと思います。
昨日もIVHの件で化膿していましたが、本日診ていただいた限りでは、きれいに傷口も塞がり、すでに治りかけていました。
お腹に栄養が入りだし、体力もかなりついてきたので、その分菌に対する抵抗力もついてきたのだと思います。
また、入院中のMRSA予防策として、現在雷のいる病院では、病室に入室する前に消毒をし、
マスクとエプロンを着用するように心がけられています。
また、気管チューブや鼻・口など吸引する際にも、手袋をつけて行っています。
そして、退室する際には手洗い消毒と、雷に触れたものなどを外に持ち出さないようにして、
他の患者さんにMRSAを持っていかないように予防されています。
雷の身体に住みついているMRSAもそろそろ全滅してくれないかな(@v@;)
さらばMRSA…