栄養剤の固形化について

  

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♪まず初めに栄養剤の固形化とは、簡単に言うと液体の栄養剤をプリンやゼリーの様に固める事で、これを注入していきます。

♪そして、これに伴うメリットやデメリットが挙げられるますので、宜しかったら下記を参考にどうぞ。

♪また、作り方も載せておりますので、これも宜しかったら1つの参考にどうぞ☆


☆メリット☆
1.雷星の場合、トータル半日以上かかる注入から開放される(短時間で注入ができる)ので、移動が楽だし、外出時の注入も楽になる。また家族など、私以外の人でも簡単に注入できるので、助かる。
2.下痢が止まった又は軽減した。
3.満腹感が得られる
4.痰吸引の回数が減った(気がする)。
5.その他、逆流・嘔吐しにくい等ある様です。

☆デメリット☆
1.栄養剤の調理に手間が掛かる。私は1日〜2日に1度まとめて作っていて、作るのにそれ程時間も掛からないし、簡単に作れるので苦にはならないが、日々の作業になるので大変だと思う方もいらっしゃるかと思われます。
2.寒天は実費負担になるので、お金が掛かる(と言っても月で計算すると、雷は1,500円程度なので、雷星と私の負担が軽減すると思ったらお安い御用だと思う。)
3.胃婁チューブ内が滞りやすい(栄養剤の種類にもよる)。雷星は固形栄養にする前は胃婁チューブを3ヶ月に1度程度で交換していたが、固形化を始めて月に1度交換している(チューブ内が滞りやすくなったから)。


2007年

8月15日(水):午後2時の注入から固形化開始(1日5回、一回量エンシュア2分の1濃度とエレンタールP2分の1濃度の混合160cc)。始めは胃内をトータル50ccまでに抑え、様子を見ながら(30分〜1時間ごとにシリンジで胃内を確かめながら)少しずつ注入していった。寒天で固形化した栄養剤が少し固め(市販の寒天ゼリーくらい)だった様で、消化に時間がかかった。なので、午後6時の注入では、前回よりも栄養剤を軟らかめ(プリンくらい)に固めたものを注入してみた。すると、消化がスムーズにいった。と言っても液体を注入するのに比べて固形化した栄養剤は、胃での消化が緩やかで腹持ちが良いので、それなりに時間をかけて徐々に消化していった。時々低血糖を起こす雷星にとっては、この注入方は向いているかも。気になる血糖値は調べられていないが、低血糖時に起こす雷星特有の深い眠りや脱力は特になく、おかしな見解はなっかた。また、胃や腹部が不快で苦しんだり嫌がったりと言った様子もなかった。その日特に異常なし。しかし、夜の浣腸ではまだ下痢だった。

8月16日(木)
この日は朝6時の注入から固形化栄養剤を注入した。朝8時過ぎに浣腸したが、まだ下痢だった。10時、14時、18時と固形化栄養を注入し、19時頃浣腸をした結果、下痢ではなく、形のある良い便が出た。やったぁ〜!!
その後も本日(9月1日)まで毎日固形化した栄養剤を注入してきたが、下痢はビックリするくらい止まり、良い便になった。また、注入もスムーズに行えており、特に変わった様子もなく順調です。今後もこのまま続けていこうと思います。

★その後、2008年に突入し固形栄養を始めて1年が経過しても、雷星は変わらず問題なく順調に注入ができています。
 1回量160ccは雷星にはきついので、1日に80ccを10回注入しています。
 夏場や乾燥する時などはお茶やポカリなどのイオン飲料水を白湯代わりに少し多めに注入したりして水分補給をしています。
                                                        <2008年10月25日>

♪固形化栄養剤の作り方♪
@まず、市販の寒天クックとお使いの栄養剤を用意します。

A大き目のボールに栄養剤を全て入れる。(雷の場合、エレンタールはいつも溶いている分量通りのお湯に溶いて、冷ましたものを ボールに入れる。(全てしっかりと冷ましていないと固形になる際分離する為)エンシュアは薄めずそのままボールに入れる。(エンシュアを薄める分の水分は、後で寒天液を作るのに使う為。))エンシュアを薄めていないかたは、エレンタールを溶く水分を利用すると良い。また、エンシュア注入だけの方は、水分補給も兼ねて、適量の水分を足して寒天液を作ると良いと思います。

雷はエンシュアとエレンタールを半々に混合したものをいつも注入しているので、この2つが同量になる様にボールに入れる。雷はエンシュア500ccとエレン500ccで1回に1000ccの固形化栄養剤を作っている。
BAで残しておいたエンシュアを薄める水分(必ずお湯ではなく水)を鍋に入れ、その中に寒天クックを入れて、スプーン等で良く混ぜて馴染ませる。(寒天クックの分量の目安は、250ccに対し1g程度。雷の場合は全体量が1000ccなので、寒天クックを4g使う。)

CBを火にかける。
寒天はしっかり沸騰させないと十分に解けないので、沸騰してから2分間は煮つめてよく溶かす。(しっかり溶けていないとダマができ、胃婁のカテーテルを詰まらしてしまう原因になる為。)

DCの寒天液が出来上がったら、Aのボールに入れ、よく混ぜ合わせる。

EDを計量し、分量できているか確かめた後(蒸発によって水分が減る為。出来上がり量が少ない場合、お湯を足して出来上がり量に合わせる。)、蓋付きの入れ物(基本的に何でも良いが、口が広めの物の方が使いやすい。)に移し、粗熱が取れたら冷蔵庫に入れ冷やし固める。

固まった時の目安は卵豆腐くらい調度良いです。
固めのゼリーくらいになると、今度は便秘になってしまうので注意が必要です。
便や体調をゆくりと見ながら少しずつ本人に合ったものをアレンジして作ってあげてください。
FEで固形化された栄養剤をシリンジで吸い取り、注入する(シリンジで吸い取る事によって、胃婁カテーテルが詰まるのを予防できる。シリンジで吸い取る際、大きめのダマは吸い取れない為。)また注入の際、冷蔵庫にあった物をすぐに入れると冷たいので、電子レンジやお湯で湯銭にかけるなどして適温に温めてから注入すると良い(私は注入の1時間前くらいにシリンジのままレンジにかけて(900wで40秒:各レンジによるので熱くなり過ぎない様に注意)、注入時常温になる様にしてます)。1回の注入量は個々で無理のない分量を適量調節しながら行って下さい。

注入後は白湯をフラッシュして終了。

逆流のある方などは、内服なども固形化して注入すると良いらしいのですが、雷星はまだそこまで実行できていないので、追い追いチャレンジしてみようと思っています。内服も1度胃に留まった方が効きやすいとか聞いた事があるので、筋緊張の亢進がも少し落ち着く様になればまた1つ楽になるのになぁと考えています。

とにかくとにかく、差し支えなければ試す価値ありありです。しかし、この方法を使えない方もいるだろうと思いますので、必ず主治医や専門医とご相談の上、許可を得てチャレンジしてみてね!!雷の方法で良ければ、わからない部分はメールや掲示板にてお答えしますので、気軽にどうぞ☆では☆

 

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